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Photos & Essays 君がいて、僕がいて、忘れられないあの日。今なら言える事、判る事。今でも好き・・・。
愛されていたい
Hanako Oku Fan Site"Hana"  The World of Hanako Oku
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 「あなたの事が気になるのです。
 そして、深夜の空気はどうしてこんなにも、あなたへの想いを募らせるのでしょうか。
 あなたは多分気付いていないと思います。私があなたの事をこんなにも愛しているという事。こんなにも・・・狂おしい程に・・・。
 あなたは今夜何をしているのでしょう。もしかしたら、今、この瞬間に、私と同じ曲を聞いているのではないかと、そんな事迄考えてしまいます。あなたが好きだと言ったジャニス・イアンの"Love is Blind"。この曲を聞く度に、私はこの曲の歌詞の中へ溺れて行くのです。
 今日、あなたを駅のホームで見かけました。知らない仲ではないのに・・・友人達と一緒なら、あなたといつもの様に話せるのに、二人きりになるのが少し恐くて、独りで電車を待ちながら文庫を読んでいるあなたに話し掛ける事も出来ずに、思わず・・・人混みの中に隠れてしまいました。
 でも本当は、あなたと二人で歩きたかったのです。だから、もし・・・あなたから声をかけてくれたら・・・、そんな事を思っていました。
 あなたが・・・好きです。」
 朝日が昇って、昨夜書いた手紙をそっと読み返してみました。夜の空気のなせる業か、そこには私のあなたへの想いが、あまりにもストレートに、センチメンタルに書かれていました。あなたは・・・きっと困惑するに違いありません。
 ごめんなさい。やっぱりこの手紙は出さないままにします。私の偽りの無い思い出として・・・。

Photo by la_qu
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